登記や登録をしなければ所有権を主張できない不動産

不動産というのは、その文字からも分かる通りに、動かすことのできない資産を言います。ただ、一般的には土地と建物を指すことが多いです。法律的には、船舶や航空機も不動産の一種であると定められていて、動産とは違った取扱い方をする必要があると明記されています。動産は、占有をすることで所有権を主張できます。ですが、不動産の場合はそうはいきません。占有をするだけでは不十分で、きちんと登記をしておかなければならないわけです。登記簿があって、そこにきちんとすべての権利を明記しておかなければ、第三者に対して権利を主張することができなくなります。船舶や航空機の場合は、登録です。自動車もこれと同じように登録をしておかなければ、第三者に対して所有権の主張ができなくなります。ただ、自動車そのものは動産なので、そこは少しややこしいところです。他にも盲点となりやすいのが、巨石や樹木です。これらも動産ではないので、土地や建物と同じような取扱いになります。